スモールステップを進めるときに使えるカード類
場面緘黙をもつ子どもへの有効な介入として、エクスポージャー法とトークンエコノミー法がよく使用されます。
安心できる環境が整い、子どものエネルギーがたまり、子ども自身が発話にチャレンジしたいなという気持ちになってから、発話に関連するエクスポージャー法を用いましょう。エクスポージャー法とは、不安を感じる場面(人・場所・活動)に直面することでその状況に慣れていき、不安や緊張が軽減することを目指す行動療法の1つです。
子どもの意欲を保つには、トークンエコノミー法が効果的です。トークンエコノミー法とは望ましい行動を増やす(強化する)ためにトークンと呼ばれる報酬(ごほうび)を与えて、報酬が 一定の量にたまったらより具体的な報酬を与える方法です。
※ 下記より、PDFやwordをダウンロードできます。
トークンエコノミ―法に使えるカード
■チャレンジポイントカード [学校で話せない子ども達のために]へリンク
子どものチェレンジする意欲を引き出すためのトークンシステム(ポイントカード)です。
発話以外の「望ましい行動の強化」に用いることができます。 PDF
エクスポージャー法(+トークンエコノミー)に使えるカード
■おはなしチャレンジカード (公立小学校教諭 吉本悠汰先生作)PDF
このカードは、担任など相手に、かすかな声で受け答えができるようになってきた子を対象とし、学校で発話できる相手、場面を増やすために作成しました。
絵の完成を目指しながら、スモールステップに楽しく取り組めるようにしてあります。
「おはなしチャレンジカード」の使い方
(1)はじめに (2)注意点 (3)カードの使用イメージ (4)カードの使い方 (5)ピースの作り方・使い方
(6)裏面貼り付け用紙
おはなしチャレンジカード
(編集可能word)
■九九がんばりカード (公立小学校教諭 吉本悠汰先生作)PDF
九九という「活動」を行い、「人」と「場所」の設定をステップアップしていくためのカードです。
このカードの「人」の設定を「親」や「兄弟」に変更したり、「場所」の設定を「放課後の教室」や「電話」に変更したり、「活動」を「音読(1行ずつ読む活動がお勧めです)」に変更して使用できます。今すでに話せている場面を起点に、新しい「人」か新しい「場所」を設定していくのがコツです。
九九がんばりカード
( 編集可能word)
エクスポジャー法を行うときの「活動」で利用できるカード
■質問カード (公立小学校教諭 吉本悠汰先生作)PDF
先生や友達の前で、九九や音読など決まったセリフがある発話ができたり、小さな声で単語での会話ができる子どもが、もっと先生や友達との会話を増やしたい時に用います。
■「 わたしはなあに? カードゲーム」 学研ステイフル(Gakken Sta:Ful) amazon等からご購入ください
■「えらんで きめて つたえるゲーム すきなのどっち?」 筑波大学附属大塚特別支援学校 佐藤義竹教諭考案
amazon等からご購入ください
■「しつもんブック100」tupera tupera (著) amazon等からご購入ください
質問集としてお勧めです。英語の質問も掲載されています。日本語よりも英語の方が緊張が下がり発話しやすいこどももいます。